何工程が人の手のままですか?AI秘書がお調べして
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本記事の内容は、執筆時の筆者所感・見解をまとめて“全てAIで自動投稿”したものです。
制度・サービス・市場の状況は変化するため、現在とはタイムラグが生じる場合があります。
漫画でわかる!今回のテーマ

「うちはワンマンだから」——そう言う社長の会社が伸びているかどうかは、決め方の一点で分かれます。同じ言葉を使っていても、中身はまったく違うのです。
人が辞めていく原因は、社長の性格でも、給与の水準でもありません。決め方の手順が、社内の誰にも見えていないことです。
従業員20〜30名規模の会社で、最終決定を下せるのは社長ただ1人です。その1人が何をどう決めるかで、社員のついてくる度合いが変わります。
この記事では、コンサルティング歴28年・300社超の現場から体系化した導線経営®の視点で、伸びるワンマン経営と人が辞めるワンマン経営を分ける「独断」と「独裁」の違いをお伝えします。
1.ワンマン経営は、悪いことなのか
1-1.中小企業は資本と経営が一体――責任は分担されない

本題に入る前に、この記事で使う2つの言葉の意味を先に断っておきます。どちらも強い言葉なので、世間で使われている印象のまま読むと、話が逆に伝わってしまうからです。
「独裁」とは「独りで裁くこと」です。「独断」とは「独りで断わること」です。ここで言う独裁は、力ずくで押し通すという意味ではありません。最終決定を独りで下し、その結果を独りで引き受けるという意味です。
なぜ社長が独りで裁くことになるのか。上場企業などとは異なり、中小企業は資本と経営が一体だからです。株主と経営者が同じ人である以上、全責任を社長が取ることになります。
専務や常務の意見を聴いて決めた結果、会社が倒産したとします。そのとき責任が分担されるでしょうか。間違ってもそのようなことはありません。
銀行との話も、取引先への説明も、社員への説明も、最後は社長のところへ戻ってきます。意見を出した役員が代わりに立つ場面は、まずありません。
1-2.だから社長は「独りで決める」ことからは逃げられない
責任が分担されない以上、経営に関する全ての最終決定を独りで裁くことから、社長は逃げられません。これは直すべき悪癖ではなく、中小企業という形そのものです。
20〜30名規模の会社であれば、なおさらです。判断を多数決に預ける場はありませんし、預けたところで結果の責任だけが社長に残ります。
ですから「うちはワンマン経営だ」ということ自体は、恥じることでも隠すことでもありません。問題はそこではないのです。
伸び続ける会社にも、人が辞めていく会社にも、ワンマンの社長はいます。分かれ目は、決めるまでの手順のほうにあります。
2.「独裁」と「独断」は、まったく別のもの
2-1.独裁=独りで裁く。独断=独りで断わる

ここが本記事の山場です。「独断」と「独裁」を同じような意味で使っている方は少なくありませんが、この2つはまったく別のものです。
もう一度置きます。「独裁」は「独りで裁くこと」、「独断」は「独りで断わること」でした。違いは「裁く」と「断わる」にあります。
見落とされやすいのは「断わる」のほうです。ここでの「断わる」は、申し出を拒否するという意味ではありません。「前もって事情を伝えて了解を求めること」です。
日常の言葉で言えば「一言断ってから使う」「断りを入れておく」の、あの断るです。決めるより前の時点を指す言葉なのです。
つまり「独断」とは、前もって事情を伝えるところまで独りで済ませてしまうことを言います。誰にも話さないまま、頭の中だけで決着をつけてしまう状態です。
「独裁」は決定そのものの話、「独断」は決定に至るまでの話。時間軸の違う言葉が、字面が似ているせいで混ざってしまっているのです。
2-2.独断せず、独裁する――これが伸びる会社の決め方
2つを分けて並べると、社長の決め方はきれいに整理できます。伸びる会社は「独断せず、独裁する」。人が辞めていく会社は「独断すれども、独裁せず」です。
前者は、決める前に広く社員の声を聴き、最終的な判断は全責任を負う社長が独りで裁く形です。これが飛躍・成長する企業の正しいワンマン経営です。
声を聴く相手は、部長や課長に限りません。時には新卒社員の声を聴いてもよいと思います。お客様に一番近いところに立っているのは、たいてい役職のない社員だからです。
逆に、最終決定に至るまでを全て独りで考え、独りで決め、「こう決めたから、こうしてくれ!」と伝える社長だとしたらどうでしょうか。まわりがついてくるでしょうか。
決定の中身が正しいかどうかとは、別の話です。正しい決定であっても、経緯を知らされていない人は、それを自分の仕事として引き受けることができません。
船にたとえれば、舵を握るのは船長ただ1人です。ただし、機関室やデッキで何が起きているかは、そこにいる乗組員に訊かなければ分かりません。訊いたうえで、舵は船長が独りで切ります。
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3.人が辞めていく会社で、実際に起きていたこと
3-1.「今のメンバーのままで数字を上げろ」と言われた営業部長

以前、このようなことがありました。ある経営者の方が、営業部長に向かってこう言ったのです。
「今の営業メンバーのままで目標の数字を達成しなさい。営業部長はしっかり責任を持って数字を上げさせること!」
言われた営業部長の立場を、わかりやすく言い換えるとこうなります。「責任はあるけれど、権限はない」。
人の配置を変えることも、足りない人員を補うことも、部長の側では決められません。決められないまま、結果だけを問われる立場に置かれています。
このような営業部長を、誰が進んでやりたいと思うでしょうか。
付け加えるなら、この経営者に悪気はありませんでした。数字を伸ばしたい一心で、頼りにしている部長へ言葉をかけただけです。悪気がないからこそ、社内で誰も指摘できないまま続いてしまいます。
3-2.責任と権限は表裏一体。片方だけ渡すと人は離れる
ここで押さえておきたいのは、責任と権限は表裏一体だということです。片方だけを渡すことはできません。
数字を上げるという責任を持たせるのであれば、その数字を達成するためのメンバーに関して、権限も持たせなければなりません。
ここで言う権限とは、誰をどの担当に付けるか、手が足りないときに誰の力を借りるか、といった判断のことです。大げさな決裁の話ではありません。
権限は社長が持ったまま、部下には責任だけを負わせる。これが「独断」しておいて「独裁」だけを部下に押しつけている状態です。
この状態が続けば、間違いなく人材が流出します。これが停滞・衰退する企業の悪しきワンマン経営です。
しかも多くの場合、辞めていくのは責任感の強い人からです。渡された責任を果たそうとした人ほど、先に消耗するからです。
4.社長が決めるのは、決め方そのもの
4-1.誰の声を、どの順番で聴くか

では、明日から何をすればよいのでしょうか。「社員の声を聴きましょう」で終わってしまうと、結局はいつもの決め方に戻ります。
決めるべきなのは、個々の判断ではなく決め方そのものです。次の3点を先に決めておくだけで、聴く手間はほとんど増えません。
1つ目は、誰から聴くか。役職者だけで固めず、その決定で実際に手を動かす現場の担当者を、必ず1人入れておきます。
2つ目は、何を聴くか。良いか悪いかを尋ねるのではありません。決めようとしている案への懸念だけを訊きます。賛否を集めると多数決になり、懸念を集めると判断材料になります。
3つ目は、いつ聴くか。決定の前です。決めた後に聴けば、それは説明であって、聴いたことにはなりません。
新しい場を立ち上げる必要はありません。日々のやり取りの中で、この3点の順番を守るだけです。5分あれば済みます。
導線経営®は、部門をまたいで詰まっている箇所を見つけて流れをつなぐ考え方です。同じ詰まりは社内の意思決定にも起こり、声が上がる前に決まってしまう会社では、現場が持っている情報が社長のところまで届きません。
4-2.聴いたうえで、最後は独りで裁いて全責任を負う
聴くことと、委ねることは違います。ここを取り違えると、今度は決まらない会社になります。
声を集めたあとに多数決を取る必要はありません。集めた懸念を踏まえたうえで、最後は社長が独りで裁く。それでよいのです。
むしろ、聴いたけれども採らなかったことを本人へ伝えるところまでが、独裁の中身です。「その懸念は分かったうえで、こちらを選んだ」と言える社長には、次も声が集まります。
反対に、聴きっぱなしにすると次から誰も言わなくなります。声が止まった会社は、決め方を見直す機会そのものを失います。
放置した場合に失うものは、売上でも利益でもありません。人です。責任だけを渡され続けた人から順に、会社を離れていきます。
そして抜けた穴は、採用では埋まりません。決め方が同じままであれば、次に入ってきた人も、まったく同じ立場に置かれるからです。
5.まとめ:聴いてから決める社長の会社が、伸び続ける!

最後に、ここまでの要点を振り返りましょう。導線経営®の視点で見ると、社内で最初に詰まるのは決め方そのものです。
- 中小企業は資本と経営が一体——誰の意見を聴いて決めても、責任は分担されず社長に戻ってくる!
- 独裁は独りで裁くこと・独断は独りで断わること——時間軸の違う別々の言葉として使い分ける!
- 独断せず独裁するのが正しいワンマン経営——独断すれども独裁せずでは、人が辞めていく!
- 責任と権限は表裏一体——数字の責任を渡すなら、メンバーに関する権限も一緒に渡す!
次に大きな決定をする前に、その決定で実際に手を動かす担当者を1人だけ選んで、案への懸念を訊いてみてください。5分で終わります。
返ってきた懸念を踏まえて、決めるのは社長です。訊いたからといって、判断まで渡す必要はありません。
貴社には、決める前に現場の声を聴く場がありますか? そのうえで、最後は社長が独りで裁いていますか?
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