成長戦略の順番を間違えていませんか?新しい客より先にやること

事業を伸ばすとき、どんな商品を、どんなお客様に売るのか。組み合わせは四つしかありません。今の商品を今の客に。新しい商品を今の客に。今の商品を新しい客に。新しい商品を新しい客に。

この問いを出すと、七割から八割の経営者が「今の商品を新しい客に」を選びます。ですが定石は「新しい商品を今の客に」です。あるクリーニング店は、預かった衣類をそのまま保管する仕組みを既存のお客様へ出して、毎月入る柱をつくりました。

江戸の商人は、火事が起きるとまず顧客台帳を井戸へ投げ込んで逃げたそうです。店も商品も焼けてしまっても、台帳さえ残っていれば商いは続けられる。立派な店と素晴らしい商品がいくらあっても、お客様がいなければ何も始まりません。

まず本業を極める。そのうえで一歩踏み出すなら、先は今のお客様です。新しいお客様は、その次に来ます。貴社はその一歩を、どちらへ向けますか。

この話に関係する記事:売れる会社は商品を2つに分けている―集客商品と収益商品のつくり方

この記事を書いた人
中丸 秀昭
中丸 秀昭

日本WEB戦略研究所株式会社 代表取締役。
AIで自働化する「導線経営®」コンサルタントとして、100名以下の中小企業が売上アップに直結する仕組みづくりを支援。集客・営業・販売までを一気通貫で設計する導線経営® × AI活用による収益改善を得意とする。

コンサルティング歴28年以上、300社超の業績アップ・人材育成に携わり、全国の商工会・商工会議所、大手上場企業などでの講演・研修実績も多数。著書に『売上が2倍に上がる法人営業戦略の教科書』『儲かる会社88の鉄則』などがある。