北海道の北見に、一日二万人が来る日もある廻転寿司があります。ネタが大きくて安い。けれども、それだけなら他にもあります。味と価格は最低限の条件で、繁盛の理由そのものではありません。
この店では、注文を紙に書いて渡すと、板前が威勢よく運んできます。「お味はどうですか」に「美味しい」と答えると、「三番さんから美味しいをいただきました」と店中に響き、全員が「ありがとうございます」と唱和します。味の上に、人とのやり取りで感動を乗せているのです。
大手は広く宣伝を打ち、遠くから指名買いを促します。小さな会社の戦い方は、お客様に近づき、会って、心をつかむことです。ある大型バイクの会社は年に千回を超える催しを開き、参加者の六割が新しいお客様です。人は、会った回数の多い相手に親しみを持ちます。
真似されにくいのは商品ではなく、人と人のあいだに積み上がったものです。貴社は、お客様と年に何回、顔を合わせますか。
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