「小さな蟻でも、やり方を工夫すれば巨象に勝てる」。大型バイクの日本法人を十九年率いた社長の言葉です。市場が最盛期の六分の一に縮む中で販売台数を伸ばし続け、国内四社がひしめく中で一位にまで上り詰めました。
「よその人材は優秀だが、うちの社員は違う」という話をよく伺います。けれども、よその社員だけが優秀で自社の社員が劣るということは、絶対にありません。差は人の差ではなく組織の差、つまり目的を達成するための仕組みがあるかどうかの差です。
この社長は、誰にでもできる些細なことを、簡単には真似できない水準まで徹底して積み上げ、それを大きな仕組みに育てました。戦略が目的地までの道順なら、仕組みはそこへ着く速さを決めます。他社にできないことを自社の誰もができるようにする、凡人に非凡を成さしめる道具。それが仕組みです。
仕組みづくりは、経営者にしかできない仕事です。貴社の差は、人の差ですか、仕組みの差ですか。
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